前 書 き この論文(ディプロマ論文)は、コンピュータソフトウェア システムの日本語化(日本語コンピュータ環境の為のローカル化) について紹介するものです。つまり日本語環境へのソフトウェア の適応についてです。そして、システムストラクチャー内の主な 相違についても説明します。又、ソフトウェアハウスがヨーロッパ やアメリカのソフトウェアプロダクトを日本語化する為にどんな ステップを踏むべきかについても述べたいと思います。 更なる展開として、過去数年のうちに成された日本語化標準化の アプローチの紹介もしていきたいと思います。 日本のマーケットは世界でも二番目に大きいインフォメーション テクノロジーマーケットという事実を考えるとソフトウェアプロ ダクトを この異った、しかし、同質のマーケットに適応させる ことは価値のあることです。バイトキャラクターセットがダブルになっている事やFEPや日本文化の特異性がこのマーケットでの成功を難しくしていますが、しかし、不可能ではありません。この数年の急激なテクノロジーの発展により、このマーケットへの適応を ずっと簡単にしました。しかも、日本語化は他のアジアのマーケット(同様の課題をもつ中国や朝鮮等のコンピュータ環境への適応)に入る第一歩にもなると考えてよいと思います。 キーワード: 日本語化(J10N)、国際化(I18N)、グローバル化、ローカル化、 地域化、漢字化、MNLS (マルチナショナルランゲージサポート)、日本、DBCS (ダブルバイトキャラクターセット)、SBCS (シングルバイトキャラクターセット)、ひらがな、カタカナ、 漢字、アジア、スタンダード 翻訳:松本シルケ ひさ乃